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いったいどこへ来ちゃったの?
それはほんとうに山奥で、文字通り何もない小さな小さな集落でした。 楽しかったSan Miguelのあと、70kmほど離れたQueretaro(ケレタロ)という町へ。けれど、変に都会で変に田舎な、なんだか中途半端なこの町(特にSan Miguelの後だったこともあり。)は、さらりと通り過ぎてしまい・・・かわりに大きな寄り道をしたのでした。 こちら↓はたった一枚だけ(ほんとにこれしか撮っていない)、Queretaroの写真。 寄り道したのは、モナルカとよばれるちょうちょの集まる山。 夏の間は北米に住むこのちょうちょ、冬になると暖かい土地を求めてこのAngangueoの山まで渡ってくるのだそう。その数は・・・ 数万匹。木の間に枯葉のようにたわわと群れを成しているのは、これ全部ちょうちょ。なのです。正直言ってちょうちょは好きじゃないし、あまり乗り気じゃなかった私。Sr.BOCAに「行ってみようよ」と強く誘われなかったら、きっと来なかったこの土地。 非常に遠かった上、途中道にも迷い、お昼ご飯も返上してたどり着いた先は、 標高3000m超。ちょうちょは群れを成して山の中をあちこち移動するので、このたわわなちょうちょの群れを求めて30分ほど山登り・・・これもきつかった。(何しろ空腹。空気も薄いわけで。) そこには先に来ていた小学生くらいの子供たちも集まっていたのだけれど、これがびっくりするくらいみんなちゃんとおとなしくちょうちょを見守り、神聖とまでいいたくなるような静寂。すると、一人の女の子の鼻のあたまにちょうちょが着陸。私ならぎゃーっと叫んでしまいそうなシチュエーションなのに、その女の子も周りの子も平気な様子。私たちも山歩きのガイドさんと3人でしばらく観察していたら・・・。 なんと私の肩のうえにもちょこんと着陸。恐かったのだけれど、あの女の子の鼻先よりもまだましか・・・と、顔をなるだけ遠ざけながら様子を見ることに。 で、わりと長い間、このちょうちょはわたしの肩の上で一休みしていました。こんな小さなちょうちょなのに、肩の上にとまった瞬間、「どさっ。」という感覚でちょうちょの足を感じました。思えばこんな小さな羽で、北米からこのメキシコまで旅するちょうちょ。寿命がどれくらいなのかも知らないけれど、こんな小さなちょうちょのどこにそんな体力があるのかしら、と不思議な気持ちになりました。シベリアから日本に渡ってくる白鳥とか、南極大陸をあの短い足で、そしてやっぱり群れになって移動する皇帝ペンギンもそうだけれど、動物の本能ってすごいんだなぁと思いはじめた頃、ようやく「ここへ来てよかった。」と思えました。 ガイドさん曰く、「体にちょうちょがとまるのは幸運のしるしなんだよ。」と言われたこともその気持ちに拍車をかけたことは言うまでもありません。 結局、お昼ご飯抜きでポテトチップスをかじっただけで、またさらに200kmほど、次の町までもくもくと車を走らせました。次回、Moreliaへ続きます。
by vivaboca
| 2007-07-12 01:00
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